マリーナ内での機走の様子、もう少しマストをベンドさせるべきかもしれません。スターンのスイミングラダーのステップが海面すれすれにありハーネスを付けて落水してもよじ登れる構造です。シングルハンドには非常に良い設計であると思われる個所が無数にあります。

現在のヤマハ26と比較すると非常に遅い船でレース等では魅力は失せてしまった船ですが、内装やうまくできたレイアウトは気に入っている船です

ギャレイの反対側にはテーブルがついていますテーブルにはふちがあり物が落下しにくい設計となっていますが、これもセーリングの時のヒールには勝てません。3、4人が話し合うスペースは十分ありますが、天井までの高さが170センチ以下であり、少し狭さを感じます。収納は十分過ぎるくらいあります。ついつい物があふれてしまいます。

内装はベニヤとチークらしき素材を組み合わせたものですが落ち着ける空間です。

一人でたまに音楽を聴いたりするのは本当にベスト

エンジンはヤンマーの1GMです。メインテナンスのためにパーツマニュアルを購入しました。老齢ながら快調に動いています。インボードのため港へ入るときの引き波などの影響を受けず快適です。またこのエンジンのシンプルさがいい。ただたまに傷があります。ウォーターポンプが古くなるとそこからたれる水滴が丁度真下にあるオイルパイプを直撃し銅製のパイプを腐食させます。10年も見ていない船は穴があきオーバーヒートという羽目になるかもしれません。ご用心を。この部分をアルミのテープなどで巻いて腐食させないことがベスト
フォクスルの様子です。かみさんと子供と三人で寝たことがあります。寝られないことはありませんが本当にもぐりこむという感じです。

右写真の右側がトイレです。トイレのドアを開くとフォクスルがひとつの部屋になりトイレになります。結構広いトイレです。海上泊するときには良いくつろぎの時間を持てる空間です。向かいにはクーラボックスがあります。夏場1日ぐらいでしたらブロック状の氷をひとつか二ついれておくと冷たい飲み物が飲めます。

チャートテーブルの対面のギャレーです。ギャレーといってもジンバル一個と流しが隣にありその後ろに収納スペースがあります。壁面の収納は良くできています。シングルハンドやダブルハンドでクルージングするにはこのうえない満足感が得られます。座るスペースは2坐相当あります。

さらに面白いのはチャーとテーブルの足のステンレスの棒をはずしテーブルを床のレベルに置き二つ折りになったテーブルを展開すると3畳ぐらいの広間が出来上がりますテーブルの状態で展開すると6人で食事をするスペースができたりもします。魔法の部屋を持つ船、それがヤマハ26CEXです。

引き出しやらいろいろなスペースがあります。左下に黒いフットポンプのペダルがありますがこれを踏むと水道の水が出ます。フォクスルの下にウォータータンクがあり30リッター程度の水が入ります。手前の背もたれのクッションをはずして後ろの扉を手前に倒すとギャレーのスペースが広がります。

これもすばらしいアイデアです。

クウォーターバースは狭いのですが2人分の寝るスペースがあります。一家族では十分な余裕です。

またエンジンルームのカバーははずすことができ、メインテナンスの時には非常に好都合ですクウォーターバースのマットをはずし手前のステップをはずしてFRPのふたをガバッとはずすとエンジンが剥き出しになります。両サイド、前、後ろからエンジンのパーツにアクセスできるからメインテナンスに見落としがありません。向かって左下のテーブルの下にバッテリースイッチがあります

トイレの前のクーラーボックスおよび収納スペース真中にマストが抜けている構造ではありません。マストはデッキに乗っています。マストが抜けていないため狭い船内にもかかわらず通路や居住スペースが確保できています。

構造的に大丈夫?と思うかもしれませんが左写真の右上を見てください少し出っ張った天井が見えます。これはデッキのマストを支えるフレームです頭をぶつけると鉄のように硬い。鉄の線路かと思うような頑丈さです。パシフィックセールクラフトのフリッカなどもこれと同じ構造です。

小さい船には最高のアイデアだとおもいませんか?

トイレ空間ですシンプソンローレンスのトイレですほかのトイレにかえようかと思いましたが、座高が低いのがこのトイレの持ち味。ただ材質がよくない。クラックが生じたりすることがある。

マニュアルトイレでは高い部類に入るらしい。

座高が低く安いトイレをアメリカ製で出さないものかと思っていろいろと見ています。

トイレは吸水、排水コックを開きレバーを内側に押しながら、上下すると吸水しながら排水します

レバーをただ上下すると排水のみが行われます。

コックを空けないで操作するとポンプのゴムがお猪口になります。