1. キャブヒートとキャブレター内のアイシング
    ほとんどの方はロビンソン社の事故 死亡事故のビデオを操縦訓練のある段階で見ているとおもわれる。このビデオには何種類かのR22での死亡事故のケースを取材したものが掲載されている。第一のケースはイギリスの裕福な家庭の子息がヘリコプターを購入してもらい。たしかなにかのプレゼントだったと思う。この機体が飛行中突然墜落。これをビデオで撮影していた人がおり、さらに操縦席に恋人と二人で死亡している映像を含む生々しいものである。この原因は詳しく検証されている。この原因はキャブレター内のアイシングである。気温20度以下の湿度の高い時キャブレター内に氷結が起こると教科書には書いてあったと思う。20度というと暖かい気温である。こんな高い気温でおこるのか?というのがわたし自身の疑問でありまた選択を誤るところである。長年レシプロ機を乗っていた方に実際の話を聞きたいところであるが、多分3度ぐらいの気温で湿度がたかければ起こるのだろうと思われる。
    わたしは飛行時間も少ないしどのような時間的変化がおこるいのかは経験したことはない。しかしこのビデオを見ていただくとわかるが実際に起こった起こるためにキャブヒートがあるのだ。
    私はこれを書いていることによりキャブヒートの重要性を改めて自分自身に言い聞かせている。
    またキャブヒートにより起こるデメリットは気圧高度が見かけ上、あがってしまい体感では一インチぐらいのパワーダウンが発生してしまう。このため最大搭載重量が減少してしまう。これは実際実感できるのがホバーリングの時である。少し風のあるときに最大全備重量より軽い状態でホバーリングする。(コパイロットがいて初めてホバー中にキャブヒートは操作できる。ホバー中にはコレクティブは絶対に離してはいけないことはもちろんだ)このときのマニュホールドプレッシャーを読む。次にキャブヒートをオンにしてマニュホールドプレッシャーを読む。と一インチぐらい余計にパワーを使っている。つまり非力になったわけだ。
    つまり燃料もしくは荷物をおろさなければ飛べない状況になる。
    体重は落とせない。さらに高度が高いところではさらに不利になる。荷物はある、長時間飛ばなくてはならない。場所は高原だ。とすると調整は燃料となりほんの離陸パワーをかせぐためにキャブヒートをオフにしたくなるしかしこのときもうキャブ内にアイシングが発生しているかもしれない

    。2000年11月に発生したR22の事故は20kgのウエイトオーバーにより旋回時に揚力を失ったとかかれていたが私は、キャブレターのアイシング等により燃料混合比とかが変わったりし急激にパワーを失った状況も否定できないような気がする。
    多分スロットルが完全に詰まってしまうようなアイシングはすくないだろう、ただ燃料が気化するニードル部分にちょっとした氷が発生し混合比が変わってしまいパワーが除除におちたとしたら?そしてそれに気がついてキャブヒートを最大加えたとしたら?
    時間数の少ない初心者のたわごとかもしれないが。このようなケースも十分考えられるのではないか?
    亡くなられたかたのご冥福を祈るとともにキャブヒートの利用はマニューバー上かなり重要な操作であることを自分自身にも言い聞かせたい。