ヤンリーピンのシャングリラ


2016
49日 (東急オーチャードホール)

ヤンリーピンが長年かけて創り上げた民族歌舞劇。

登場するのは世界でも有数の豊かな自然を誇る中国雲南省に
生活する少数民族が育んできた「民族歌舞」の数々。劇中では
色とりどりの民族衣装を身にまとったダンサー達が、歌と踊りで
それぞれの部族に伝わる信仰、愛、生活を表現する。

この舞台に明確なストーリーはないが、一つ一つの歌舞の
連なりからなる構成は“人類の歩み”ともいうべき物語性を感じさせ、
劇場空間は祝祭的な様相を呈すると同時に、まるで桃源郷に
いるような夢のような世界に変貌する。単に民族芸能を一つの
ステージに集約するのでなく、ヤン・リーピンという現代最高の
芸術家の構成・演出によって世界に熱狂的に迎えられる芸術性を
備えたエンターテインメントに高められたのである。

シャングリラとしては最後の公演という。見ることができてよかった。

 

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