2008年10月1日 (世田谷パブリックシアター シアタートラム)
ロンドン公演で好評を博した野田秀樹の作・演出作品の同じキャストによる英語劇(日本語字幕付き)。
古典の世界を借りながら、死刑制度の是非など現代的なテーマに切り込んでいる。
タイトルは、能「海人(あま)」から取られている。わが子のために命を犠牲にして、
海中の玉を取った海人の物語は、歌舞伎にも描かれて有名だが、今回は源氏物語を
題材にした能「葵上(あおいのうえ)」のエピソードも盛り込んだ。
物語は、精神分析医(野田)が、不倫相手の家に放火し、子供が犠牲になった容疑者の
女性(キャサリン・ハンター)を調べているところから始まる。そのうちに、女性は『源氏物語』の
登場人物である葵の上、六条御息所(みやすどころ)だと言い張り、能面をつけることで
他人の人格に変わっていく。
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