2007年9月14日 (世田谷パブリックシアター)
チェーホフの生涯を題材にしたこまつ座とシスカンパニーの共同制作。
チェーホフは年代別に4人の役者が演じる。
少年時代。
チェーホフの父(木場勝己)の雑貨屋に泥棒(生瀬勝久)が押し入る。ナイフを突きつけられた
父のもとに、署長(段田安則)が、未成年は禁止されているボードビル劇場にいた
チェーホフ(井上芳雄)が捕らえてやってくる。少年チェーホフの夢は、「一生に一本、
おもしろいボードビルを書くこと」だった。
青年時代。
大学の卒業試験で、全問正解し、医師として働きながら、執筆活動をするチェーホフ(生瀬勝久)。
そんな兄を妹マリヤ(松たか子)が支えていた。マリヤは、青年イワン(井上芳雄)から求婚され、
一度は、結婚を考えるも、喀血する兄をみて、兄を生涯ささえていくと心にする。
壮年時代。
自殺した14等官ソバーリンの解剖をしたチェーホフ(段田安則)は、ソバーリン夫人(大竹しのぶ)から、
夫を自殺ではなく、他殺にして欲しいと頼まれる。始めは、困惑するも夫人の要求を受け入れる。
そこへ、マリヤ(松たか子)が現れ、ソバーリンの遺書を読み上げる・・・。
やがて劇作家として名が知れるようになったチェーホフ。マリヤは、教師をしながら、
マネージャーとして兄を支えていた。ダンチェンコ(木場勝己)とスタニスラフスキー(井上芳雄)は、
モスクワ芸術座を結成した。芸術座の女優オリガ(大竹しのぶ)と親しくなったマリヤだが、
兄とオリガが結婚するのではないかと、不安になる。その不安は、現実のものとなり二人は、結婚する。
晩年。
チェーホフ(木場勝己)の身体は、結核菌に侵され衰弱していった。そこへ、トルストイ(生瀬勝久)が
見舞いにやってくる。自身の戯曲は、ボードビルだと力説するチェーホフは、見舞い客が去ったあと、
倒れこむ。笑いこそ治療だというチェーホフは、オリガ(大竹しのぶ)とともに、笑い転げるのであった―。
晩年のチェーホフが引き寄せてしまった、哀れで、やるせない、滑稽な悲喜劇を、
選り抜かれた六人の俳優が、いま生き生きと再現する。再現の手がかりを井上ひさしが
書き、すべてを栗山民也がまとめあげる。
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