マリーアントワネット


2006年11月23日 (帝国劇場)

遠藤周作原作「王妃マリー・アントワネット」のミュージカル化。
演出には新国立劇場の芸術監督でもある栗山民也。

この小説は、激動のフランス革命に揺れ動く18世紀フランスを舞台にして、
最後はギロチンの露と消えた王妃マリー・アントワネット(涼風真世)と
その対極に位置する貧しい境遇の女性マルグリット・アルノー(新妻聖子)の
二人のM.Aを縦糸にして、この二人の周囲に集まる権力者、政治家、革命家、
そして市民の行動がいかに歴史を変え、また、歴史が一個人の運命に
いかなる変転をもたらしたかを、ダイナミックに描いたものです。

この二人は片や"絶対王政"、片や"自由・平等"という全く異なる価値を信じて生き、
ついに対立して戦うことになります。そしてフランス革命となりますが、
最後には政治体制を変えるだけでは願っていた世界を作ることはできず、
人々が考え方を変える必要があることに気づきます。

ほかに、王妃をある時は女として、またある時は姉のように慕うスウェーデンの
貴公子フェルセン(井上芳雄)、悲劇の国王ルイ16世(石川禅)、神の教えを
説く修道女アニエス(土居裕子)、国王の従兄弟でありながら革命を画策する
策謀家のオルレアン侯(嶋政宏)、狂言回し的役割を演じる劇作家
ボーマルシェ(山路和弘)、そしてこのドラマの全てを紡ぎ出してゆく
この宇宙の支配者である錬金術師カリオストロ(山口祐一郎)、など。

フランス革命もCivil Warではなく形を変えた政争だった、という話?
前半はどうなることかと思ったが、後半少しは持ちなおした。

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