南総里見八犬伝 〜八月納涼歌舞伎


2006年8月18日 (歌舞伎座)

 

 誰もが知る曲亭馬琴の長編の歌舞伎化で、大スペクタクルの芳流閣の立廻りなど、
見どころ満載のファンタジー。三部を通して戌年にちなんだ演目が並びます。

 飼い犬の八房と富山の山中に身を潜め、読経の日々を送る房州滝田の城主
里見義実の息女伏姫(扇雀)。里見の家臣金碗大輔(秀調)が八房を殺して
姫を救おうと銃を放つと、伏姫と八房は絶命し、姫が首からかけていた水晶の
数珠の、八つの珠が、光を放ちながら空中に飛び散ります。

 武蔵国大塚村の荘官蟇六は、持参金目当てで娘の浜路(孝太郎)を代官の嫁に
差し出す魂胆。浜路には想い合った相手で「孝」の珠を持つ犬塚信乃(染五郎)
いますが、里見家の再興を目指す信乃は、御家の宝剣村雨丸を献上するための旅に
出てしまいます。実は浜路に横恋慕する浪人網干左母二郎(三津五郎)に、
刀の中身をすり替えられたことなど、知る由もありません。左母二郎に騙され
連れ出された浜路は、刀がすり替えられたことを知り、左母二郎を斬りつけようとして
逆襲されます。そこへ現れたのは、浜路の腹違いの兄で「忠」の珠の持ち主
犬山道節(三津五郎)。妹の遺言で村雨丸を預かった道節は、それぞれ
「義」「智」「悌」の珠を持つ犬川荘助(高麗蔵)犬坂毛野(福助)
犬田小文吾(弥十郎)にそうとは知らず出くわします。村雨丸を献上した信乃は、
刀が偽物とわかると敵と疑われ、やむなく芳流閣の大屋根へ逃げ出し、
討手のひとりだった「信」の珠の持ち主犬飼現八(信二郎)とともに、死闘を繰り広げます。

  

    
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