スーパー歌舞伎 ヤマトタケル


2005年4月2日 昼の部(新橋演舞場)

 

 ダブルキャストのうち、ヤマトタケルを右近が、タケヒコを段治郎が演じた
バージョン。

 日本がまだ国家として成立する以前のこと。謀反をたくらむ双子の兄大碓命
(おおうすのみこと)と口論のすえ、兄を誤って手にかけた
小碓命(おうすのみこと)は、
(金田龍之介)の怒りを買い、いまだ大和に従わない熊襲の征伐に行かされることに
なった。小碓命は踊り女に変装し、熊襲の首領
タケル兄弟(猿四郎、猿弥)を殺害。
熊襲タケルはその勇気を称え
ヤマトタケルの名を与えた。

 見事熊襲征服を果たし大和に帰ったヤマトタケルだったが、父帝の許しは得られず、
さらに蝦夷征伐を命ぜられる。 与えられた従者は吉備の大君である
タケヒコ(段治郎)のみ。
やがて二人は強い信頼で結ばれる。蝦夷征伐は苦難の連続で、タケルを慕って追ってきた
弟橘姫(春猿)までも、走水の海上の嵐で「海の神の皇后になる」として犠牲になった。

 蝦夷を平定し、凱旋の途中タケルは尾張国に立ち寄った。国造(欣弥)の娘
みやず姫(笑也)に出会い、傷心を慰められたのも束の間、大和への帰途
伊吹山の山神(猿弥)を退治することを命じられる。伊吹山の神を見くびった
ヤマトタケルはみやず姫の元に宝剣草薙剣を置いたまま伊吹山に向かう。苦戦ながらも
伊吹山の神を倒したタケルだったが、自身も深手を負ってしまう。
 懐かしい故郷の大和を夢に見ながら、道半ばでタケルの命は尽きてしまう。
やがてヤマトタケルの魂は真っ白な大きな鳥となって昇天していくのだった。


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