走れメルス 〜少女の唇からはダイナマイト!


2005年1月20日 (Bunkamuraシアターコクーン)

 

  野田MAP第10回公演。初演は「夢の遊眠社」時代までさかのぼる作品。

  物語は、少女・芙蓉(深津)が愛用する「鏡台」を中心に、鏡の面の「こちら岸」
 と「向こう岸」の両側を目まぐるしく往復することで展開します。
  登場する人物の大半は、鏡面を境に「こちら」と「向こう」で互いに反転し、呼応
 しあいます。
  「こちら岸」には、久留米生まれのしがない下着泥棒の少年
スルメ(中村勘太郎)と
 彼のあこがれの少女・
芙蓉(深津絵里)がいて、スルメは下着を盗むことで少女への
 思いをつなごうとします。
  一方、「こちら岸」を反転させた「向こう岸」の世界では、華麗な人気スター、
 
メルス・ノメルク(河原雅彦)がゲスト出演した結婚披露宴から花嫁・零子小西真奈美
 と逃亡し、「
七人の刑事」(古田新太ほか)がその後を追います。芙蓉の鏡で二つの
 世界に隔てられた住人たちは、いつしか反転する互いの姿を求め合い、鏡面を目指して
 突き進み、そして、その果てには……。

 「うれしかったなあ、深津絵里さんとご一緒することができたのは。僕、すごい
 ファンだったんですよ。
 面白いのは深津さんの笑いのツボ。ちょっと変なんです、これが。不条理なことが
 お好きみたいで、誰も意味が分からずポカ〜ンとするような話にクックク〜と反応
 しちゃうんです。舞台でも、見てるお客さまが訳が分からずサ〜ッと引いてる場面で
 笑うんです」(勘太郎)

  
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