欲望という名の電車


2002年5月21日 
(シアターコクーン)

「しゅっしゅっぽっぽ」
「それは列車!!」
「がたんがたん。がたんがたん」
「どっちかというと路面電車という感じかな」
「がんばれ万葉線??」

 アメリカを代表する劇作家テネシー・ウィリアムズの名作『欲望という名の電車』が蜷川幸雄の新演出で生まれ変わる。

 物語の舞台はアメリカ南部ニューオーリンズのフレンチクォーター。大農園の令嬢として育った女主人公ブランチ(大竹しのぶ)が妹ステラ(寺島しのぶ)を訪ねてやってくる。

ステラの夫スタンリー(堤真一)は、没落しながら名家のプライドを捨てきれないブランチにあからさまな憎悪を示し、そんな中、自分をレディとして扱うミッチ(六平直政)と出会い、彼との結婚を望むようになる。

 しかし、スタンリーからブランチの過去を知らされたミッチはブランチを踏みにじり、ブランチは孤独の中で狂気に落ちていく…。

「ニューオリンズという街は、人間の欲望を顕わにする坩堝のような街。テネシー・ウィリアムズは、そんな雰囲気に触発されて場を設定したのだろう。ギリシャ悲劇のように根源的な演劇がつくれればいい」

と、蜷川。新鮮なキャストで『欲望という名の電車』の上演史に新たなるページを刻む。

 

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